ツール・ド・フランス2019(第106回)まとめ 〜各ステージのダイジェストとともに〜


Tour de France 2019 – 28/07/2019 – Etape 21 – Rambouillet / Paris Champs-Elysées (128 km) – Peter SAGAN (BORA – HANSGROHE), Egan BERNAL (TEAM INEOS) et Romain BARDET (AG2R LA MONDIALE) © A.S.O./Thomas MAHEUX

今年のツール・ド・フランス、いかがだったでしょうか?

 

106回目。ベルギー、ブリュッセルをスタートして時計回りに南下してきた今大会。西側は一切無視w
今年はフルームが大怪我で回避し、昨年の勝者ギャラント・トーマスはそこまで悪くはなかったものの、もっとパフォーマンスを光らせたベルナルが制覇。コロンビア人として初めてツール・ド・フランスを制覇しました。

 

それはさておき、今大会は、フランス人選手たちへの脚光が近年で最も当たった大会だったのではと思います。
山岳賞のバルデ、失意のティボ・ピノー、大車輪のアラフィリップ。
ドラマだらけだったように思います。
また大自然の驚異にもおどろきましたなw

 

今回のツール・ド・フランスまとめです。
公式サイトのダイジェストとともに酒のつまみにでもどうぞw


Tour de France 2019 – 27/07/2019 – Etape 20 – Albertville / Val Thorens (59,5 km) – Egan BERNAL et Geraint THOMAS (TEAM INEOS) © A.S.O./Alex BROADWAY

勝利者への賛辞と、勝利させてくれたチームメイトへの感謝と。

 


Tour de France 2019 – 20/07/2019 – Etape 14 – Tarbes / Tourmalet Barèges (117,5 Km) – © A.SO./Pauline BALLET

ステージ14で今大会で最も登れる選手が並んだ瞬間。このステージ14は天王山になった。

 


Tour de France 2019 – 27/07/2019 – Etape 20 – Albertville / Val Thorens (59,5 km) – Julian ALAPHILIPPE (TEAM INEOS) © A.S.O./Alex BROADWAY

フルガスでエネルギーが切れたアラフィリップ。この男が今大会を熱くした。

 


Tour de France 2019 – 28/07/2019 – Etape 21 – Rambouillet / Paris Champs-Elysées (128 km) – Egan BERNAL (TEAM INEOS) et Julian ALAPHILIPPE (DECEUNINCK – QUICK – STEP) © A.S.O./Alex BROADWAY

最後に決戦を挑んだアラフィリップと、まくったベルナル。

 


Tour de France 2019 – 25/07/2019 – Etape 18 – Embrun / Valloire (208 km) – Thibaut PINOT (GROUPAMA – FDJ) © A.S.O./Pauline BALLET

怪我で散ったティボ・ピノー。最も登れていた選手だっただけに残っていたらマイヨジョーヌあったかもしれない。来年こそ。だなー。

 

全体の動画。

 

では、いつもどおりの各ステージを。

[ステージ1] 自チームエースが落車で勝利に絡めなくともスーパーサブ テウニッセンが強豪スプリンター勢をくだす
「初戦のスプリント対決は、フルーネウェーヘンだろー」からの「落車!!」からの「あれ?さっき落車したはずなのに勝ったじゃん」からの「テウニッセン????」の心コロコロされました。

[ステージ2] 1チームだけスピードの次元が違ったユンボヴィスマがTTT(チームタイムトライアル)を制す
TTT(チームタイムトライアル)、ユンボ強すぎでしたな。このチームだけ群を抜けて強かった。

[ステージ3] ラストの3級山岳でのターボアタックで逃げを捕まえ後続を千切ったアラフィリップがそのまま独走で勝利 マイヨジョーヌも奪取
切り込み隊長アラフィリップの猛撃。強くて格好よかった。これを見てサイクルロードレース好きになった人多そう。

[ステージ4] 今日はスプリント対決でウルフパックのエーススプリンター ヴィヴィアーニが勝利 ウルフパック連勝
ヴィヴィアーニ。今大会で1,2を争うぐらい最後のスプリント以外見どころがないステージ。ステージ3との寒暖差が激しい。

[ステージ5] 超人スプリント炸裂 山超えを生き残ったスプリンター勢の中で圧倒的な力を見せたサガンが勝利 マイヨヴェールに着々
ピュアスプリンターがゴール前の山で置き去りにされ、位置取りオバケの本領発揮。小集団になったときのサガンは強すぎるな。。

[ステージ6] 未舗装路が最後に待ち受ける山頂ステージはテウンスが一騎打ちを制す マイヨジョーヌは2位のチッコーネへ
ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユのゴール地点は伸ばさないでほしいな。以前と同じところまででいいよ。写真がちょっとね。
この時点では今大会のギャラント・トーマスはすごい良いって思ったんですけどね。

[ステージ7] ステージ1の失態を見事に払拭 フルーネウェーヘンがスプリント勝負でのリベンジ成功
スプリンター決戦ならこの人なんだよなー。落車って結構後遺症っぽくなって勝てない人も多いんですけどねー。

[ステージ8] 勾配ぎざぎざステージは序盤から逃げて逃げて逃げ切ったデヘントが会心の勝利 今大会キレキレのアラフィリップもマイヨジョーヌ奪還
今大会で個人的には一番面白いステージだったかもしれない。逃げ屋デヘントの「後半にギアをあげた」とかいうスタミナ無尽蔵かよなエピソード大好き。

[ステージ9] 逃げ切り容認の展開からダリル・インピーがベノートとの一騎打ちを制す
今大会初の逃げ切り容認ステージ。連れてっちゃうと負けちゃうってところで各自が引き離したい、付いていれば勝てるの攻防が良い。

[ステージ10] エーススプリンターって誰だっけ?と思わせる新星ヴァン・アールトがスプリント勝負を制す 総合順位は横風ダメージで大波乱
ヴァン・アールト。シクロクロッサーの彼強すぎでしょという。うん。強すぎる。

[ステージ11] 小さな体で投げ出すバイクのリム差で”ポケットロケット” カレブ・ユアンがスプリンター決戦を制す
これを機にといったらアレですがこれをチャンスにこの後、調子をあげていったカレブ・ユアン。

[ステージ12] スプリント力のあるライバルを巧みなコース取りで抑えてサイモン・イェーツが会心の勝利 総合は動きなし
今大会のサイモン・イェーツは強かったなー。総合優勝狙いのリーダーはサイモンの方が良かったんじゃないかというぐらい。

[ステージ13] 個人タイムトライアルを制したのはまさかの大穴マイヨジョーヌ アラフィリップ 2位以下を寄せ付けず
大大穴のアラフィリップがまさかの勝利。TT早かったっけ?????って。ギャラント・トーマスはこのステージ勝ってたらまた全然違ったかもしれないっすね。

[ステージ14] 熾烈な総合争いツールマレー峠フィニッシュのショートステージを制したのはティボ・ピノー 総合大本命Gトーマスが遅れてクライマーではないアラフィリップが2位!?
このステージはアラフィリップが一番登れていたんだよなー。この週でパフォーマンスのピークきちゃったのかな。。。
ティボ・ピノーも90%ぐらいは仕上がってた感じした。ベルナルはまだまだ70%ぐらいのパフォーマンス感だったなー。トーマスが失速したんすよね。
このステージ14は今大会の分水嶺だったかもしれません。

[ステージ15] 1級3連発ピレネー山脈ステージを逃げ切ったサイモン・イェーツが2勝目 総合上位勢の中でアラフィリップが遂に失速
休息日前日にアラフィリップが失墜。サイモン・イェーツが快勝も快勝。強い。この時もティボ・ピノーすげぇーってなってたんですよねー。

[ステージ16] 白熱のスプリントは ポケットロケット カレブ・ユアンが2勝目を飾る ギャラント・トーマス落車でヒヤリ&フルサング落車でリタイアの悲しみ
フルサングのリタイアが悲しすぎる。頭うっちゃったからしょうがないけど、パフォーマンス良かっただけに残念。ユアン強いね。

[ステージ17] 自身の最も得意で最も理想的な展開にもちこんで独走勝利を確信したトレンティン 総合は全く平和にフィニッシュ
トレンティンにああいう走りやらせちゃ駄目だよねという見本中の見本。勝ちパターンも勝ちパターン。逆にあの展開でトレンティン負けたら言い訳できませんw

[ステージ18] イゾアール、ガリビエと超級2つを超えるクイーンステージを制したのはキンタナ アラフィリップはマイヨジョーヌを死守
このステージでアラフィリップのダウンヒルの技術の高さを証明した形。登りで遅れてもダウンヒルで追いつけるという新しいリーダーの強さを見せました。
キンタナ?あー、よかったんじゃない?

[ステージ19] 急遽コース途中のゲリラ雹のためにステージ勝利者&敢闘賞無しに 総合タイムは超級山岳イズラン峠を越えた時点での計算になりベルナルに移動
勝利者無しという異例措置。大自然の驚異。このイズラン峠でのアラフィリップのダウンヒルは見たかったなー。。。頂上ゴールだからもっと余計にタイム空いてしまったのだろうけども。

[ステージ20] 距離が極端に短く変更されてしまった最後のヒルクライムレースは貫禄のニバリ 総合はベルナルで確定に
ただのヒルクライムレースとなった超短距離ステージは、虎視眈々とチャージしてきたニバリ。アラフィリップに総合をまくる勝ち目はありませんでしたな。

[ステージ21] シャンゼリゼ決戦はカレブ・ユアン 今大会3勝目 総合優勝はベルナルで閉幕
ピュアスプリンターいっぱい残ってたんですけど、フルーネウェーヘンとカレブ・ユアンが最後の加速で段違いでした。ユアンは3勝したんですね。

 

 

今年の総括は、もうアラフィリップの大車輪に終始してしまいます。
ステージ3でとてつもない加速でステージをもぎ取ったかと思ったらそこまで得意ではないタイムトライアルを勝利してしまうミラクル。さらには山岳ステージでクライマーとガンガン勝負する姿には感動でした。ダウンヒルもすごかったしね。

一方総合優勝のベルナルは勝利したステージ無し。唯一大自然の驚異でノーゲームとなったステージ19は勝ったといえるかもですが、いまいち消化不良な感じ。
チームのアシストも去年すごかったクヴィアトコウスキーなどは鳴りを潜めて活躍してなかったように見えました。ギャラント・トーマスも本来のパフォーマンスではなかった。大エースのフルームに至っては直前で怪我のため出場できず。そもそもジロに向けて調整してたのに出れずツール・ド・フランスに調整し直したベルナル。
そんな今までにないぐらい準備不足で望んだチームイネオス。たまたま巡ってきたチャンスをものにしたベルナルが結局今年も持っていったので強さは本物なんでしょうけど、なんかなー。なんかね。

フルサングなんかもそうだけど、ティボ・ピノーの失意からのリタイアは悲しすぎました。特にピノーは今大会のクライマー群で最も登れてたので。
そして、総合敢闘賞はそりゃそうだろというアラフィリップで良かったです。去年の山岳賞をとったときにも僕は総合敢闘賞はアラフィリップでよくね?って言ってた気がします。

 

また来年お会いしましょう。

 

(texted by 新堀 勝)